一般社団法人日本小児看護学会


理事長挨拶

理事長

日頃より、一般社団法人日本小児看護学会の活動に多大なご理解、ご協力をいただきありがとうございます。

本学会は、初代会長 吉武香代子先生を中心として1991年8月「日本小児看護研究学会」として発足し、 1999年には名称を「日本小児看護学会」に変更するとともに、第18期日本学術会議学術団体として登録されました。さらに、2013年には法人化し、「一般社団法人 日本小児看護学会」となり、今期(2019-2020年度)には30周年という節目を迎えます。この様な大切な時期に理事長を拝命することとなり、責任の重さを感じております。2019年6月末に現在の新理事体制となりましたが、今期の役員一同、力を合わせて前期からの継続課題に真摯に取り組むとともに、本学会活動の更なる発展に努めて参ります。

わが国の子どもの数は1982年から38年連続で減少しています。本学会設立当初の1990年の15歳未満の子どもの数は2,254万4千人で、総人口に占める割合は18.2%でした。2000年には年少人口(15歳未満)は15%を下回り、2019年4月現在では1,533万人と前年に比べ18万人減少し、総人口の12.1%まで落ち込んでいます。このような社会背景の変化のなか、少子高齢化や小児医療の不採算性などから混合病棟への移行が進み、混合病棟で入院生活を送る子どもも少なくありません。また、その一方で、周産期医療や小児医療の進展を背景として、慢性疾患や障がいを抱えつつ、あるいは医療的ケアを受けながら地域で暮らす子どもや家族も年々相対的に増加しています。このように、子どもの療養環境や子どもとご家族の多様性が拡がるなか、すべての子どもの権利が十分に守られ、子どもと家族の意向が尊重される療養環境や日々の生活をどのように保障し、支援していけるのか、小児看護に携わる私たちにとって、現在の大きな課題であると考えています。

“小児看護の実践と教育・研究をともに大切にする”という本学会の理念のもと、学術・研究活動をより一層推進していくことを通して、小児看護学の発展に寄与していくことが本学会の大切な使命です。おかげさまで、学会誌のオンライン公開システム、オンライン査読システムへの移行により、投稿論文も順調に増えているようです。引き続き、会員のみなさまから独創性のある研究,看護実践の質向上に貢献できる報告等をご投稿いただけることを心より願っております。

今年度は学会ホームページをリニューアル致しますとともに、会員マイページを設置いたします。臨床・福祉あるいは教育など携わる小児看護の分野を問わず、会員のみなさまにとって、より有益で活用しやすいホームページを構築して参ります。最後に、2,000名を超える会員のみなさま、とくに若手会員の方々にとっても魅力ある学会運営を目指して参りたいと存じますので、ご支援・ご協力のほどお願い申し上げます。

一般社団法人日本小児看護学会
理事長 浅野 みどり