一般社団法人日本小児看護学会


理事長挨拶

理事長

本学会は、1991年に日本小児看護研究学会として発足し,1999年に日本小児看護学会へと名称を変更,2013年には一般社団法人となりました。以来34年の歴史を刻んできた学会を引き継ぐこととなり,責任の重さに身の引き締まる思いでございます。

現代の日本社会において,こどもを取り巻く環境は大きく変化し続けています。超高齢少子化、大規模な自然災害,COVID-19パンデミック,海外で多発する紛争,児童虐待,さらにはSNSを介した犯罪など,こどもや家族が直面する課題は多様化しています。こどもの心身の健やかな生活がこれほどまでに脅かされている時代にあって,医療・福祉・行政・教育など幅広い専門職が集う本学会の使命は,極めて重要です。未来を担うこどもたちが,自分らしく歩んでいける社会を実現するために,時代の変化を見据えつつ,小児看護の質向上につながる学会活動を推進してまいる所存です。

2025年6月22日の社員総会を経て,新たな理事会体制が発足いたしました。 今期も,これまで諸先輩方が築かれた小児看護の臨床実践に貢献する活動を継続し,さらに発展させてまいります。前期体制では野間口理事長のもと,学会運営のシステム整備が着実に進められ,将来構想が練られました。その成果を活かし,会員の皆様により一層学会活動に参画いただけるよう努めるとともに,実践者・研究者・教育者の交流と協働を一層促進してまいります。

また、小児看護の立場から,こどもと家族の健康問題の解決に向けた提言を社会に発信し,次世代を担うこどもたちを支える看護の発展に寄与できるよう,微力ながら尽力してまいります。

今後とも、皆様のご指導ご支援を賜りますよう,心よりお願い申し上げます。

一般社団法人日本小児看護学会
理事長 江本リナ